★産業廃棄物・残土

 
千葉市でも産廃・残土投棄が深刻に

〜千葉市緑区・若葉区の産廃・残土見学会〜



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 (2001年)11月17日、千葉市緑区・若葉区の産廃・残土現場見学会がおこなわれました。主催したのは「残土・産廃問題ネットワーク・ちば」(残土ネットちば)で、参加者は20人。案内してくれたのは、「プロジェクトとけ」の川本幸立さんや「残土ネットちば」の片田勇さんなどです。
 参加者は、県都千葉市でも産廃・残土の不法投棄が増えつづけ、深刻になっていることを実感しました。緑区大木戸町の山林では、5メートルくらい穴が掘られ、ざっとトラック30台分の産業廃棄物が不法投棄されていました。現地を案内してくれた地元の大木戸町自治会長さんは次のように話してくれました。
     「昼間に堂々とユンボを使って穴を掘ったりしているので、はじめのうちは地主の了解を得てゴミを埋めているのかと思っていた。そのうちに公道にも産廃を捨てはじめ、住民の通行に支障がでたりしたので、調べてみたら不法投棄だとわかった」
 また、同区の越智町では、神社の近くに不法投棄された建設廃材を周辺住民が焼却していました。住民の方は、「不法投棄を発見したらすぐに片づけないと、つぎつぎと捨てられ、たちまちのうちに産廃の山ができてしまう」と語りました。
 土気町に隣接する大網白里町の山林では、斜面林が伐採されて大量の残土が捨てられていました。ここは、千葉県が「残土等による埋め立て森林造成」という名目で林地開発許可をおろしていました。しかし、周辺住民は不安や危惧をいだいています。住民の一人は、参加者に対し次のように話してくれました。
     「残土といっても、じっさいには何が捨てられているのか、また今後なにが捨てられるかは分からないので心配だ。処分場のすぐ下には水田がひろがっている。ここの水田は、小学校の給食米になっており、また東京の寿司屋さんがわざわざ買いに来るほどの優良水田だ。各地でじっさいに起きているように、残土処分場から有害物質が浸み出したりしたら、たいへんなことになる。業者は今後も隣接林の伐採と残土処分を計画している。このままでは、このへんの山はどんどん伐採され、残土処分場に変貌していく。なんとかして食い止めたいが、住民の多くは業者をこわがったりして立ち上がるまでにはいたっていない」
 千葉市若葉区の高田町では、緑豊かな里山の間に高さ約35メートルの残土の山が築かれていました。若葉区における産廃・残土投棄の状況について、ある住民は次のように話してくれました。
     「若葉区では、埋め立てやすい所はほとんどが残土や産廃で埋め立てられてしまった。残土・産廃投棄による地下水汚染もあちこちで深刻になっている。行政による地下水の水質調査もやられているようだが、結果を公表するとパニックになるというので公表されていない」
 住民の話では、道路整備の進んだ場所で不法投棄が多く、また、大網白里町や八街市などとの行政界は行政や住民の目がいきとどきにくいのでねらわれやすいとのことでした。
 見学会を主催した「残土ネットちば」は今後、多くの市民と協力しあい、千葉市でも産廃・残土投棄をやめさる活動を進めていくことにしています。





道路沿いに不法投棄された残土の山。緑区の越智町にて。









神社の近くに建設廃材などが不法投棄されたために、周辺住民が焼却中だった。住民は、「不法投棄を発見したら直ちに片づけないと、つぎつぎと捨てられ、たちまちのうちに産廃の山ができあがってしまう」と語ってくれた。緑区の越智町にて。









緑区大木戸町の山林では、5メートルくらい穴が掘られ、ざっとトラック30台分の産業廃棄物が不法投棄されていた。地元の自治会長さんは次のように話してくれた。「昼間に堂々とユンボを使って穴を掘ったりしているので、はじめのうちは地主の了解を得てゴミを埋めているのかと思っていた。そのうちに公道にも産廃を捨てはじめ、住民の通行に支障がでたりしたので、調べてみたら不法投棄だとわかった」。









大木戸町の沢の上流部分に高く築かれた残土の山。この山から手前の沢の水路に黄色の水が浸みだしたために、残土処分業者は下流の水田耕作者に賠償金を払ったとのこと。









売れ残りの土地を多くかかえる「土気緑の森工業団地」は恰好のゴミ捨て場になっている。不法投棄が後をたたないために、千葉市は空き地に通じる市道を通行止めにした。









千葉市の許可を得ている残土処分場。安定品目(廃プラスチック類、がれき類など)を対象とする安定型処分場とのことだが、じっさいには汚水らしきものがかなり浸みだしていた。









緑区土気町に隣接する大網白里町の山林では、斜面林が伐採されて大量の残土が捨てられつつあった。ここは、千葉県が「残土等による埋め立て森林造成」という名目で林地開発許可をだしているが、周辺住民は不安や危惧をいだいている。住民の一人は、次のように話してくれた。「残土といっても、じっさいには何が捨てられているのか、また今後なにが捨てられるかは分からないので心配だ。処分場のすぐ下には水田がひろがっている。ここの水田は、小学校の給食米になっており、また東京の寿司屋さんがわざわざ買いに来るほどの優良水田だ。各地でじっさいに起きているように、残土処分場から有害物質が浸み出したりしたら、たいへんなことになる。業者は今後も隣接林の伐採と残土処分を計画している。このままでは、このへんの山はどんどん伐採され、残土処分場に変貌していく。なんとかして食い止めたい」









若葉区高田町では、緑豊かな里山の間に高さ約35メートルの残土の山が築かれていた。









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