原発も戦争もいらない

〜ロックマくんバンド 船橋駅前でアピール〜




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 「原発も戦争もいらない」「平和な未来をつくるため、いっしょに声をあげよう」──。こんなアピールを毎月6日にJR船橋駅南口でおこなっているグループがある。「ロックマくんバンド」だ。

◇         ◇

 ロックマくんバンドは「脱原発船橋(仮)」のメンバーが結成した。
 脱原発船橋(仮)が活動をはじめたのは2012年6月である。地元選出の野田佳彦首相(当時)が原発を再稼働させようとしたことに抗議し、船橋市でデモ行進をしたのがきっかけだった。
 2014年からは「原発ロック、戦争ロックのアクション」と銘打ち、毎月6日にJR船橋駅南口でアピール行動をくりひろげている。歌やハンドマイクで「地震大国に原発はいらない」「戦争のない世界に」と通行人に訴えている。毎年3月11日は船橋市内でキャンドルデモもおこなっている。


原発にロックを

 ロックマくんバンドは、「原発にロックを、鍵をかけたい」との思いから生まれた。クマのロックマくんは、いつもは船橋の森のなかにすんでいる。「原発を止めたい」との思いから、アピール行動にときどき参加しているという。
 ロックマくんバンドは、船橋駅前でのロックアクションのほか、県内外のイベントにも参加している。10月14日夜は、船橋市本町のライブハウス「Live酒場 バディーズ」で初のライブをおこなう。演奏するのは、オリジナル曲の『原発はいらない』『核のない世界』『声あげよう』など。


東海第二原発の運転延長はダメ!

 9月6日の船橋駅前行動では、演奏の合間にメンバーが交代でマイクを握ってこう訴えた。
     「きょうの未明、震度7という大地震が北海道で起きました。被害の全容はまだわかりません。北海道最大の火力発電所が損傷したため、北海道全域で停電が生じました。北海道にある泊原発で事故が起こらなかったのは不幸中の幸いです。この大地震は他人事(ひとごと)ではありません。関東でも30年以内に大地震が起きるのではないか、といわれています」
     「日本は地震大国です。どこで大地震が起きても不思議ではありません。ところが、安倍政権は原発をどんどん再稼働させようとしています。茨城県にある東海第二原発は今年11月、稼働開始から40年を迎えます。その老朽化した原発も、特例的に運転を20年延長させようとしています。東海第二原発から船橋駅までの直線距離は約100キロです。大事故を起こした福島第一原発よりも短いので、東海第二原発で大事故が起これば船橋にも大きな影響がでます。東海第二原発を再稼働させるか、それとも市民や国民の声によって再稼働を許さないか、それがいま大きく問われています。“東海第二原発の運転延長を認めず廃炉に”の声を広げましょう」


市職員の妨害をロック

 ロックアクションは船橋市から不当な圧力をうけた。客引き防止条例と道路占用許可を口実にしてである。
 2017年12月6日と2018年2月6日の2回にわたり、客引き防止パトロールの市職員がやってきて「警察から道路使用許可をとっているのか」と問いただした。市職員は交番にかけこみ、ロックアクションのメンバーが犯罪行為をやっているかのようにあつかった。
 脱原発船橋(仮) は、ツイッターなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で情報を拡散した。また、市長にたいする抗議と申し入れを2回おこなった。市議会でもこの問題がとりあげられた。
 その結果、市当局は市議会において、「市民活動は客引き条例と道路使用許可の対象外」「こういったことが再発しないように徹底してまいります」と答弁した。また脱原発船橋(仮) にたいし、市の建設局長や道路部長などが「誤解をまねいた対応で迷惑をかけたことをおわびします」と謝罪した。







JR船橋駅南口で「原発と核兵器をなくそう」とアピールするロックマくんバンドの
メンバーなど。この日、ロックマくんは森の中でお休み中だった=2018年9月6日



ロックマくんバンドが「なし音楽祭」で初ライブ。熱気あふれる演奏で、超満員の観客から拍手喝采を浴びた
=2018年10月14日、船橋市のライブハウス「Live酒場 バディーズ」




ロックマくんバンドはオリジナル曲の『原発はいらない』『声あげよう』『核のない世界』『退陣音頭』を演奏した=同上





小雨が降るなか、「原発も戦争もいらない」とアピールする脱原発船橋(仮)のメンバー
=2018年11月6日、JR船橋駅南口



2018年最後のロックアクション=2018年12月6日、同上



第7回さよなら原発市川パレードの集会を盛りあげたロックマくんバンド
=2018年3月11日、市川駅南公園



野田佳彦首相(当時)が原発再稼働を決めたことに抗議し、「原発いらない」「野田やめろ」と声をあげながら船橋市内
をデモ行進する人たち。参加者は2200人。このデモをきっかけに脱原発船橋(仮)が発足した=2012年6月24日




野田佳彦首相の原発再稼働強行に抗議する4回目の船橋デモ。若者たちがドラムを叩いたり
楽器を演奏したりながら船橋市内をにぎやかにパレードした。1100人が参加=2012年9月17日









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