政財官とヤクザがグルになって国民を搾取

開発問題研究会



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 ベンジャミン・フルフォード氏は、日本ではヤクザ、政治家、官僚、ゾンビ企業がグルになって国民が蓄えた富をまきあげていると述べています。
     「いまの日本の大不況の背後には、ヤクザがいる。このヤクザと政治家、官僚、ゾンビ企業群がグルになって、優良企業と日本の国民が蓄えた富を巻き上げているのだ。彼らは日本経済に寄生する寄生虫である。このことを、これまで誰もハッキリと指摘しなかったのは、本当に不思議である。日本のメディア、特にテレビや大新聞は、このことにほとんどふれない」(『ヤクザ・リセッション─さらに失われる10年』光文社)


 公的資金投入(税金投入)の本質


 たとえば、銀行の不良債権処理がいい例です。日本の銀行は、「ヤクザと二人三脚で不動産投資」をつづけ、ヤクザに巨額のカネを融資しました。しかし、ヤクザはカネを返しません。住友銀行は、ヤクザに無理に返済をせまったために、名古屋支店長が殺されました。また、同銀行の東京本店に糞尿(ふんにょう)をまかれたりしました。
 そのため、銀行はヤクザからの回収をあきらめました。フルフォード氏は前出書のなかでこう書いています。
     「銀行はヤクザからの債権回収をあきらめ、一般の人間や中小企業からだけ回収するようになった。そして、ヤクザの背後にいる官僚や政治家に泣きつき、国民の税金、いわゆる公的資金を当てにしだしたのである」
 これが延々とつづいている公的資金投入(税金投入)の本質です。フルフォード氏は、「日本の国民は、“政・官・業・ヤクザ”の罠に巧妙にハメられている」と強調していますが、まったく同感です。


 保守の大物政治家はヤクザと右翼を利用


 日本ではヤクザ、政治家、官僚、大企業がグルになっているというのは本当の話です。
 たとえば、千葉県出身の元政治家・浜田幸一(ハマコー)も、自著『永田町、あのときの話─ハマコーの直情と涙の政界史』(講談社+α文庫』)のなかで、ヤクザと保守政治家が密接につながっていることを述べています。
 ハマコーは、自分自身がヤクザ出身です。広域暴力団・稲川会の稲川角二会長の子分をしていました。また、稲川会長の紹介で、児玉誉士夫の書生もしていました。児玉は、“右翼のボス”とか“政界の黒幕”と呼ばれた大物です。
 ハマコーは同書でこう述べています。
     「昭和35年(1960年)は、日米安保条約問題で日本中が激動した年である。日米安保条約の改定をめぐる騒動の中から、私は政治には、暗部というか、裏の世界があるということを、あらためて知った」

     「同年春から初夏にかけて、全学連や労働組合を中心とする左翼勢力が、安保反対、岸内閣打倒を叫び、デモ隊が連日のように国会に押しかけていた。結局は中止になったが、6月に来日を予定していたアイゼンハワー米大統領の警備に不安を感じた自民党は、裏で、戦前からの右翼で“政界の黒幕”と言われた児玉誉士夫さんに、右翼勢力を糾合して左翼対策に当たらせるべく依頼をしていた。右翼だけでは足りないとみた児玉さんは、任侠道の集団にも協力を依頼し、1万人大動員を企図した。これに真っ先に呼応したのが、稲川角二会長である」

     「大声で言うべきことではないが、政治はきれいごとだけではつとまらない。きれいごとですめば、それに越したことはないのだが、この世は聖人ばかりではない。はかりしれない欲望がうごめいている。そうした人間社会を運営していくには、なかなかきれいごとだけでは処理できないのが、現実だ。とくに戦後の混乱期、保守の政治家は蔓延(まんえん)する共産主義に対抗するため、裏で右翼や任侠と手を組み、糾合を図っていた。名前をあげるのはばかられるが、戦後政界の保守の大物政治家のほとんどは、そうした右翼・任侠連合を利用していた。その残滓(ざんし)は、いまでもかなり残っている」
 ハマコーは、ヤクザと自民党政治家という二足のワラジをはいていました。そのハマコーが、「戦後政界の保守の大物政治家のほとんどは、右翼・任侠連合を利用していた。その残滓は、いまでもかなり残っている」とハッキリ述べているのです。


 ヤクザ・右翼、政治家、大企業はつながっている


 この点は、たとえばジャーナリストの鎌田慧氏も、暴力団・右翼、政治家、大企業の深いつながりを指摘しています。
     「保守派の政治家たちは、あらゆるイザコザの解決に暴力団・右翼を使うことが多く、本人自身暴力団出身の議員も珍しくない。60年安保反対闘争のころ、右翼の大物、児玉誉士夫が暴力団を集めてデモ隊への攻撃隊を組織していた。自民党と右翼はつながっていて、右翼と暴力団は例外を除いておなじ土壌にあり、大企業と暴力団は株主総会の防衛のために深く結びついている。そして、大企業は利益誘導のために政治家をつかう、というように、暴力団・右翼、政治家、大企業は、メビウスの帯のようにつながっている」(鎌田慧『現代社会100面相 第3版』岩波ジュニア新書)
 これが、日本社会の実態です。

(2004年10月)








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