放射性廃棄物搬入中止を求める集会に120人

〜君津で「放射性物質から生命を守る市民の会」結成〜




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 「放射性物質から生命(いのち)を守る市民の会」の結成集会が(2011年)11月8日、君津市内で開かれました。

 君津地域の君津市と富津市では、3カ所の産業廃棄物最終処分場に放射性セシウムで汚染された汚泥と焼却灰が次々と搬入されています。そのうち、君津市の処分場は小櫃川(おびつがわ)の水源地にあります。小櫃川は、市原、袖ケ浦、木更津、君津、富津の5市35万人の水道水源です。富津市の1カ所の処分場は農業用水の水源地です。

 集会には会場満杯の120人が参加。幼児をかかえる女性も参加し、不安を訴えました。
 放射性廃棄物の搬入中止を求める署名を新聞に折り込んだところものすごい反響があったとのことです。すでに8500筆が集まりました。

 集会では、原子力資料情報室の澤井正子さんが「福島第一原発事故の現状─放射能のイロハからセシウム汚染まで」というテーマで記念講演をしました。

 以下は、「市民の会」設立にいたった経過と、集会で採択されたアピールです。



「放射性物質から生命を守る市民の会」設立の経緯



 3月11日福島原発事故によって飛散した、広島原発数百個分もの死の灰の代表的な放射性物質セシウムは、雨とともに東日本全域の地表に降り注ぎました。

 水に溶けやすく粘性土壌に付着しやすいセシウムは、上水および下水処理場に流れ着いて汚泥に滞留し、また廃棄物焼却場では、収集されたあらゆるごみに付着していたセシウムが、焼却灰を高い濃度で汚染することとなりました。

 100ベクレル/kgを超える放射性セシウムを含む廃棄物は、厳重に管理された施設に保管すべきであると、2005年に国は規定しています。この安全基準に従った各処理場は、仮置き保管した汚染汚泥や焼却灰で埋め尽くされ始めました。

 国は今年6月、セシウム8000ベクレル/kg以下の廃棄物の廃棄物処分場への埋め立てを認め、千葉県はこれを受けて、県下3つの管理型処分場に通知。小櫃川上流にある大福山の新井総合施設(株)の処分場と湊川上流にある大塚山の大平興産(株)の処分場に、早速、搬入が始まりました。

 小櫃川の水は市原、袖ケ浦、木更津、君津、富津、5市35万人の水道水源です。湊川の水は稲作に欠かせない貴重な農業用水源です。

 私たちの生命に欠かせないこの貴重な水が、どんな対策をしても毒性を消すことのできない究極の毒物セシウムに汚染される。しかもセシウムは半減期30年、8000ベクレル/kgが100ベクレル/kgになるまでに200年かかる。市民の生命は将来にわたって危険にさらされることになる。

 私たち11の市民団体は、それぞれの市民の皆様にこの事実を報告するとともに、セシウム汚染廃棄物の処分場への搬入を、なんとしても止めようと、「放射性物質から生命を守る市民の会」を結成して、市民の皆様とともに、運動を進めることを決意しました。

 2011年11月8日

天羽の水を守る会
いちはら市民ネットワーク
大塚山漏洩問題の解決を求める市民の会
小櫃川の水を守る会
金谷自然を守る会
きさらづ市民ネットワーク
鬼泪山の国有林を守る市民の会
グリーンネットふっつ
残土・産廃問題ネットワーク・ちば
袖ケ浦市民が望む政策研究会
袖ケ浦市民ネットワーク
房総半島の自然を学び文明と環境を考える会
水と緑を守る会


アピール



 2011年3月11日、東日本大震災に端を発した福島原発電事故は、福島県をはじめ東日本全域に放射性物質を飛散させ、私達が住む千葉県も、広い地域が汚染されました。ことに放射性セシウムは、水に溶けやすい特性があるため、各地の下水処理場の汚泥が高い濃度で汚染される結果となりました。

 政府は6月、何の根拠もなく8000ベクレル/kgまでの放射性セシウムを、廃棄物処分場に埋め立ててよいとし、さらに8月31日には、10万ベクレルまでの汚泥や、福島の放射能汚染ガレキも、処分場に持ち込むことを認めました。

 その結果、いま小櫃川や湊川の水源地にある産廃処分場、君津市の大福山・新井総合施設(株)、富津市の大塚山・太平興産(株)には、県内各地から最大5500ベクレル/kgものセシウム汚染汚泥や焼却灰が大量に搬入されています。

 小櫃川は宮津・君津・木更津・袖ヶ浦・市原の5市・35万人の水道水源です。また、小櫃川や湊川の水は、中・下流域では主に水田の農業用水として使われています。大福山で地層に入った地下水は、上総掘りによって、農業用水や飲み水、酒造りに使われています。水に溶けたセシウムが体内に入れば、一生、内部被曝が続き、癌(がん)になる確率は、幼い子や若い人ほど跳ね上がります。

 処分場はセシウムが溶けた水を浄化することも、場内に溜め続けることも不可能です。結果的にセシウムは小櫃川や湊川に放流されます。また大雨が降れば、処分場内の水はあふれて川に流出します。地震や劣化などで下に敷いた遮水シートが破れれば、地下に浸透します。

 放射性セシウムの毒性はどうやっても消せません。半減期は30年、8000ベクレルのセシウムが100ベクレル以下になるのに200年もかかります。

 汚泥を焼却すれば煙突からセシウムが拡散し、移動すれば移動先が汚染します。まして水溶性のセシウムを水源地に持ち込めば、子孫の代に至るまで、流域住民の生命を危険にさらします。

 私たち「放射性物質から生命を守る市民の会」は、千葉県知事に対して次のことを求めます。
  • 放射性物質の水源地の産廃処分場への搬入を、直ちに中止して下さい。
  • 放射性物質をまき散らした東京電力と、強引に原発を推進してきた国に対して、責任を持って全ての放射性物質を処分・保管するよう要請して下さい。
  • 東京電力と国に対し、私たちの生活環境および水、食料の安全を確認するための検査を、直ちに実施するよう要請して下さい。

 2011年11月8日

放射性物質から生命を守る市民の会
代表 山田周治









放射性廃棄物搬入中止を求める集会に120人参加




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