野生生物の宝庫が危ない!

〜谷津田の埋め立て計画が浮上 市原市瀬又〜




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 市原市瀬又に貴重な谷津田と里山がある。千葉県レッドデータブックの最重要保護生物に指定されているニホンアカガエルが大量に生息している。重要保護生物のハラビロトンボや要保護生物のホトケドジョウ、アズマヒキガエルもいる。最重要保護生物のサシバ(タカの仲間)もいる。キンランやササバギンランなども生息している。幻想的なヘイケボタルの舞も楽しむことができる。まさに野生生物の宝庫である。

 そんな谷津田を埋め立てるという計画が最近もちあがった。近くに住む田頭芳樹さんは、17年前に「散歩道プロジェクト」を立ちあげ、谷津田の自然観察をつづけている。その谷津田を埋め立てるという計画を知って仰天した。

 事業者は茂原市の(株)エコファーム。同社が近隣の町内会に配布した通知文のタイトルは「宅地開発事業の為の造成工事のお知らせ」だ。ところが、この谷津田は市街化調整区域にある。宅地開発はできない。事業者に問い合わせたら、こんな返事だった。「いまは建物は建てられないが、造成後、市街化区域に編入されたら建てられる」。

 通知文には「事前協議書類を千葉県に提出いたしました」とある。県に問い合わせたら、廃棄物指導課に事前協議の申請が出されているという。申請書の内容は教えてくれなかったが、残土埋め立ての疑いが強まった。

 6月12日、県自然保護連合の中山敏則事務局長と幹事の川本幸立さんが現地を見学した。案内してくださったのは、田頭芳樹さんと、カルチャーセンター講師の田頭ゆかりさんである。谷津田の豊かな自然を堪能することができた。見学会のあと、埋め立てを阻止するための方策を話しあった。
















埋め立て予定地の谷津田を見学=2020年6月12日









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